『ピアニストへの基礎』という本を読んだ。
フランス人ピアニスト、タリアフェロのピアノの詩人になるためのメソッドが紹介されている。
ピアノの前に座るところから始まって、姿勢から、腕の動かし方、脱力するための体操、指を開くための体操、指の訓練などなど、こと細かに書かれている。
このメソッドを忠実に再現していけば、ピアノの詩人に慣れるかなあ?と思いながら読んでいたら、なぜか、全然目的は違うのだけど、『きくち体操』の本を思い出しちゃった。笑
だってホント、体操の本みたいなんだもん。
この本を読んで一番驚いたことは、『終章 しあげはバッハで』の章。
アンナ・マグダレーナの教本
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2声インヴェンション
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3声インヴェンション
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小プレリュードと小フーガ
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フランス組曲、イギリス組曲、パルティータを最低1曲ずつ
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平均律プレリュードとフーガ
この順で練習しましょう、とある。
んんん?
平均律プレリュードの1番って、私がピアノを再開して初めに練習したやつじゃない?
これの1番目の曲↓
これ私の持っている『ピアノ名曲110選 グレードA』に入ってたよ?
確かに、音符の並び的には?45年ぶりにピアノ再開の私にもさっさと弾けるようになった。
だがしかし、それではきっとダメなんだね?
もっともっと奥深い理解と技術が必要な曲だったんだ。
Wikipediaで調べたら、『BWV 846 前奏曲 – 4声のフーガ』とある。
4声!!!
私が今練習しているのは、2声だというのに!笑
確かにこの曲を弾くと、なんだか、いろいろな旋律が聞こえる気がして、どこを強調すればいいのかな?とか思っていた。
しかし、4声とは!ね〜。
ピアノレッスンを始めるときに、お試しレッスンがあって、その時とりあえず弾ける(と思っていた)曲が『エリーゼのために』と『プレリュード1番』しかなくて、ペダル使いとかも知りたかったから『エリーゼのために』にしてしまったんだけど、今考えると、『プレリュード1番』にしておけばよかったなあ。
だって、難易度を知ってしまった今ではもう、恐れ多くて言い出せないよね〜。笑