木内昇さんの『化物蝋燭』を読んだ。
あの世の人とこの世の人の織りなす物語が7つ。
どれも良かったけれど、一番気に入ったのは『むらさき』かな。
とても「色」の感じられる話だった。
木内さんの書く文体が好き。
もちろん物語も好き。
とても実直で温かい。
私が、著者名だけで本を買う(単行本でも!)ことに躊躇しない三大小説家のひとりである。
他のふたりは、吉田篤弘さんと小川洋子さん。
この3人の小説は、いつも日本語を噛みしめて読む。
日本語が母国語でホント幸せ感じる瞬間なのだ!
子供の頃から本を読むのは好きだったけれど、物語の内容に焦点が行っていた。
大人になって、美しい文や言葉を楽しむということを知り、ますます本が好きになった。
毎日が日曜日になった暁には、本を読み放題、ピアノを弾き放題というのをして暮らしたい。
60歳になったらと思っていたけれど、年金がもらえるようになるまでは無理かなあ?